ご挨拶

ご挨拶

 かつて司馬遼太郎は「21世紀を生きる君たちへ」という短いエッセイの中で、若者へのメッセージを残しました。その一部を要約して紹介します。

人という字は斜めの画が互いに支え合って構成されている。人間は支え合う仕組みである社会を作り、助け合いながら生きている。助け合うという気持ちや行動のもとはいたわりという感情である。他人の痛みを感じること、やさしさ、おもいやりと言い換えることもできる。私たちは訓練してこの感情を身に付けなければならない。

 自国第一主義が声高に叫ばれ、その風潮が個人の中にも降りてくる気配を感じます。このような世の中に於いて、人間が「人」として生きるためには忘れてはならないものがあります。キリスト教学校ではそれを「愛」と呼びます。キリスト教学校フェアに参加している各校においては、どこの学校の生徒たちも一人ひとり神様から愛されていることを知り、自己肯定感が高められていきます。そして、神様からいただいているたくさんの愛を分け隔てなく他者のために使うことを学びます。そのようにして他人の痛みを感じること、いたわりの感情を持つことを学校生活の中で訓練されていきます。

 ではキリスト教学校はどこも同じかというとそうではなく、各校の成り立ちをはじめ、その学校の歩みを担ってきた教職員や生徒たちの個性によっておのずと違いができています。どうぞ各校のブースに行き、学校の特徴を尋ねてください。そしてそれぞれのご家庭の方針に合っている学校、お子様の気に入った学校へは実際に足を運び、のびのびと学校生活を送っている生徒たちを見ていただけましたら幸いです。

このキリスト教学校フェアが善き出会いの時となりますようお祈りいたします。

キリスト教学校フェア準備委員会

タイトルとURLをコピーしました